ながいひるは岡山市の古本屋です。ちょっとだけ新刊書籍もあります。
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岡真理・小山哲・藤原辰史『中学生から知りたいパレスチナのこと』
¥1,980
新刊書籍 ミシマ社 2024.7.26 224ページ 四六判並製 装丁:寄藤文平+垣内晴(文平銀座) あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。 アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話から はじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。 *** 岡「今の世界史には「構造的欠陥」があると思います。歴史や世界というものを私たちが考えるときの視野そのものに問題があるのではないか。」 小山「西洋史研究者の自分はなぜ、ヨーロッパの問題であるパレスチナの問題を、研究領域の外にあるかのように感じてしまっていたのか」 藤原「パレスチナでの信じられないような虐殺を見ていると、私はいったいナチズム研究で何をしてきたのかと思います」 *** パレスチナ、ヨーロッパ、日本… すべての問題はつながっている。 目次 はじめに(岡真理) Ⅰ 私たちの問題としてのパレスチナ問題 岡真理「ヨーロッパ問題としてのパレスチナ問題」 藤原辰史「ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景」 Ⅱ 小さなひとりの歴史から考える 小山哲「ある書店店主の話――ウクライナとパレスチナの歴史をつなぐもの」 藤原辰史「食と農を通じた暴力――ドイツ、ロシア、そしてイスラエルを事例に」 Ⅲ 鼎談 『本当の意味での世界史』を学ぶために おわりに(小山哲・藤原辰史) 岡真理 (著) 1960年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題、第三世界フェミニズム思想。主な著書に『ガザとは何か』『記憶/物語』『彼女の「正しい」名前とは何か』『棗椰子の木陰で』『ガザに地下鉄が走る日』。 小山哲(著) 1961年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は西洋史、特にポーランド史。主な著書・共編著に『中学生から知りたいウクライナのこと』『大学で学ぶ西洋史[近現代]』『人文学への接近法』。 藤原辰史(著) 1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は現代史、特に食と農の歴史。主な著書に『中学生から知りたいウクライナのこと』『縁食論』『トラクターの世界史』『ナチスのキッチン』『分解の哲学』。
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スケラッコ『みゃーこ湯のトタンくん』
¥1,650
新刊書籍 ミシマ社 2021.12.10 160ページ A5判 いいお湯沸いてまっせ! ネコの街の銭湯「みゃーこ湯」を営む店主・トタンと、街で唯一の人間・ハラさん。銭湯のお客さんは……みんなネコ! 風呂掃除して薪で湯を沸かし、今日も明日も商売繁盛。 そんな銭湯での日々のおはなし。 ちょっと不思議でやさしい、心もからだもあたたまる銭湯ネコマンガです。 目次 第1話 街の銭湯 第2話 ウチで働いてみーひん? 第3話 みゃーこ湯の1日 前編 第4話 みゃーこ湯の1日 後編 図解!みゃーこ湯のしくみ 第5話 はじめての銭湯 第6話 サウナ事情 第7話 優しい態度には裏がある 番外編 スーパー銭湯 第8話 いちにちマルシェ 第9話 定休日は大忙し 第10話 なんで銭湯やってんですか? 第11話 年に一度の盆踊り 第12話 そんな日もある 番外編 電気風呂 第13話 絶景、煙突掃除 第14話 帰るべき場所 第15話 大晦日の夜 第16話 すごく暖かい日に 最終話 もうひとつのみゃーこ湯 スケラッコ(著) 京都在住。漫画家、イラストレーター。銭湯では電気風呂と水風呂が好き。 著書に『盆の国』『大きい犬』『しょうゆさしの食いしん本スペシャル』(以上、リイド社)、『バー・オクトパス』(竹書房)、絵本『マツオとまいにちおまつりの町』(亜紀書房)など。
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藤原辰史『縁食論 孤食と共食のあいだ』
¥1,870
新刊書籍 ミシマ社 判型:四六判並製 頁数:192ページ 装丁:鈴木千佳子 発刊:2020年11月20日 子ども食堂、炊き出し、町の食堂、居酒屋、縁側… オフィシャルでも、プライベートでもなく。 世界人口の9人に1人が飢餓で苦しむ地球、義務教育なのに給食無料化が進まない島国。ひとりぼっちで食べる「孤食」とも、強いつながりを強制されて食べる「共食」とも異なる、「あたらしい食のかたち」を、歴史学の立場から探り、描く。 現代社会が抱える政治的、経済的問題を「家族や個人のがんばり」に押し付けないために。 【目次案】 第1章 縁食とは何か――孤食と共食のあいだ 孤食の宇宙/しわ寄せ引き受け装置/共食という袋小路/子ども食堂の「弱目的性」/ベーシックインカムと食堂/炊き出し/「縁食」という食のあり方/縁食の使用例/「かざぐるま」としての縁食 第2章 縁食のかたち 1 公衆食堂の小史 食をめぐる関係性の貧困/きっかけは第一次世界大戦/文化が集積する場所 2 食の囲い込み 「家族愛」という罠/囲うこと/近代家族とちゃぶ台/学食のパーテーション 3 食の脱商品化考 食べものに値段がなかったら/五つの問題を乗り越える/メカニズムを保つために捨てられる食品/食べものの特質から考える 第3章 縁食のながめ 1 弁当と給食の弁証法 弁当の魅力/弁当の暴力/給食の暴力/弁当と給食の弁証法 2 無料食堂試論 思考の風景/ムラサキシキブの食堂にて/飢餓と関係性/食をめぐるアイディア/有機認証のいらない有機農作物/アテネのアゴラ/インドの無料食堂 3 縁側のタバコ おやつの時間/縁側の力/オフィシャルでもなく、プライベートでもなく/縁食の縁 第4章 縁食のにぎわい 1 死者と食べる 死者のおむすび/大尉の銀シャリ/中国人のトウモロコシ/死者との縁食/死者とともに食べる 2 食を聴く せんべいの音/胎児の聴く音/こすり合う音/縁食の音 3 縁食の祭り――『ポースケ』に寄せて 言葉を飲み込む/佳枝の場合――睡眠障害者の居場所/ヨシカの場合――誰かの薄い気配/ポースケ――縁食の祭り/別れ 第5章 縁食の人文学 1 「もれ」について――「直耕」としての食 生命の動詞、「洩る」/昌益の「土と内臓」論/「もれ」の効用/基本的に食べものは「あまる」 2 パンデミックの孤独――「居心地のよい空間」をめぐる人文学 パンデミックが機能させないもの/ひとり親の声が示す社会の脆弱性/シングルマザーの言葉の有用性/「サードプレイス」について/「サードプレイス」はひとり親を排除するのか/アウシュヴィッツの縁食 藤原辰史(著) 1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史、食の思想史。著書に『ナチスのキッチン』『給食の歴史』『分解の哲学』(サントリー学芸賞受賞)『カブラの冬』『トラクターの世界史』など多数。
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マヒトゥ・ザ・ピーポー(文)、荒井良二(絵)『みんなたいぽ』
¥2,200
新刊書籍 ミシマ社 2023.2.22 32ページ A4判上製 装丁:名久井直子 パンクバンドGEZANのフロントマン、マヒトゥ・ザ・ピーポーと 国内外で注目を集め続ける絵本作家、荒井良二による、初のコラボレーション絵本。 パンをぬすんだ。ひとをぶんなぐった。ひどいことばで傷つけた。 「ろうやで はんせいしなさい」 そう言い放つおまわりさんに、みんなが語ったのは? みんなをたいほした先に、待っていたのは…? 貧困、差別、孤独… 現代のさまざまな境界を揺るがし受け止める、 新たな傑作絵本がここに。
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みなはむ『よるにおばけと』
¥2,420
新刊書籍 ミシマ社 2022.10.21 32 A4上製 だいじょうぶ ここに いるよ 不安もためらいも抱えたまま、一緒にいこう。 ゆらめく内面の世界をみずみずしく描いた、画家みなはむ初の絵本。 みなはむ(著) 1995年生まれ。東京都在住。武蔵野美術大学日本画学科卒業。在学中から絵画を展示するなどの活動を続けるほか、装画を中心にイラスト・絵画の制作依頼を受ける。装画の仕事に『美しいからだよ』(思潮社)、『不可逆少年』(講談社)、『ここではない、どこか遠くへ』(小峰書店)など。
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土井善晴『味つけはせんでええんです』
¥1,760
新刊書籍 ミシマ社 2023.10.20 216ページ 四六判変形並製 装丁:漆原悠一 「私は料理を本で学んだのではありません。料理と自然や人間との関係性を学んだのです」 2020年秋から半年に一度綴られた、土井善晴先生の、そのときどきの言葉。 中学生から受けた質問に答えながら考えたこと。古代の人間が料理を始めたときに思いを馳せたこと。書いているうちに違うことを思いついて横道に入る、それもまた楽し。 ひと筆書きのような独自の文体で、読者を魅了し、料理のまだ見ぬ景色へと誘う土井節の極み! 『ちゃぶ台』の名物連載、ついに書籍化。
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ナカムラケンタ『生きるように働く』
¥1,980
SOLD OUT
新刊書籍 ミシマ社 判型:四六判並製 頁数:240ページ 装丁:BAUM(宇田川裕喜・國影志穂) 発刊:2018年9月20日 自分の時間を生きていたい。 毎月10万人が閲覧する、求人サイト「日本仕事百貨」を運営する著者、初の著書。 植物にとって、生きると働くが分かれていないように、私たちにもオンオフのない時間が流れている――著者自身、そして求人の取材で出会った人たちが、芽を出し、枝を伸ばして、一本の木になっていくまでの話。 ぼくは「日本仕事百貨」という求人サイトを運営している。職場を訪ねてインタビューし、それを求人の記事にまとめる。大切にしているのが、仕事のあるがままを伝えること。(略)求人というと、募集要項がメインとなることも多い。もちろん、福利厚生や給料だって、大切なこと。けれどそれだってひとつの枝葉に過ぎないんじゃないか。それよりも根っこに共感できるか。こちらのほうが大切なんじゃないか。 ――「はじめに」より ナカムラケンタ 「日本仕事百貨」を運営する株式会社シゴトヒト代表取締役。1979年、東京都生まれ。明治大学大学院理工学研究科建築学修了。不動産会社に入社し、商業施設などの企画運営に携わる。居心地のいい場所には「人」が欠かせないと気づき、退職後の2008年、“生きるように働く人の求人サイト”「東京仕事百貨」を立ち上げる。2009年、株式会社シゴトヒトを設立。2012年、サイト名を「日本仕事百貨」に変更。ウェブマガジン「greenz.jp」を運営するグリーンズとともに「リトルトーキョー」を2013年7月オープン。いろいろな生き方・働き方に出会える「しごとバー」や誰もが自分の映画館をつくれる「popcorn」などを立ち上げる。
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いしいしんじ『書こうとしない「かく」教室』
¥1,980
SOLD OUT
新刊書籍 ミシマ社 2022.4.28 224ページ 四六判並製 装丁:寄藤文平 ことばはどこから来るのか? なぜそれが“生きる”のか? 東京、三崎、松本、京都…移り住む土地、数奇なる半生、 創作、この三つの関係を初めてふりかえり、その謎に迫った感動の授業を一冊に! 『ぶらんこ乗り』『トリツカレ男』『ポーの話』『みずうみ』『港、モンテビデオ』… こうした名作は、書こうとしない作家によって、どのように“かかれた” のだろうか? 目次 はじめに 午前の部 いしいしんじ「かく」語る 一時間目 東京 1994〜2001 二時間目 三崎・松本 2002〜2009 三時間目 京都・三崎 2010〜現在 給食にかえて 午後の部 いしいしんじの 作文を「かく」 四時間目 ことばが動き出すための準備 五時間目 「かく」ことと「自分の生」 いしいしんじ(著) 1966年大阪市生まれ。京都大学文学部卒。94年『アムステルダムの犬』でデビュー。2000年、初の長編小説『ぶらんこ乗り』を発表。03年『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で第29回織田作之助賞、16年『悪声』で第4回河合隼雄物語賞を受賞。著書に『トリツカレ男』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』『みずうみ』『よはひ』『海と山のピアノ』『港、モンテビデオ』『きんじよ』『みさきっちょ』『マリアさま』『ピット・イン』『げんじものがたり』など多数。お酒好き。魚好き。蓄音機好き。現在、京都在住。
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土井善晴、中島岳志『料理と利他』
¥1,650
SOLD OUT
新刊書籍 ミシマ社 2020年12月15日 判型:四六判並製 頁数:168ページ 装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座) 「自然−作る人−食べる人」という関係のあいだに、利他がはたらく。 コロナの影響下で家にいる時間が長くなり、みなが向き合うことになったのは、料理という人類の根本的な営みのひとつだった。「ポストコロナ」という言葉のもと、世界の劇的な変化が語られがちな中、私たちが見つめ直し、変えられるのは、日常の中にあることから、ではないか。 ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』等の著書や料理番組で活躍する料理研究家の土井善晴と、『中村屋のボーズ』等の著書がある政治学者であり、最近は「利他」を主要なテーマの一つに研究をしている中島岳志。 異色の組み合わせの二人が、家庭料理、民藝、地球環境、直観、自然に沿うこと…等々、縦横無尽に語らい、ステイホーム期間に圧倒的支持を受けたオンライン対談「一汁一菜と利他」を、ライブの興奮そのままに完全再現! 土井善晴(著) 料理研究家。1957年、日本の家庭料理の第一人者であった料理研究家・土井勝氏の次男として大阪市に生まれる。スイス、フランスでフランス料理を学び、帰国後は老舗の料理店・大阪「味吉兆」で日本料理を修業。1992年に「おいしいもの研究所」を設立。以降、日本の伝統生活文化を現代に生かす術を提案。1988年~「おかずのクッキング」(テレビ朝日系)、1987年~「きょうの料理」(Eテレ)レギュラー講師。著書に『土井善晴さんちの「名もないおかず」の手帖』『一汁一菜でよいという提案』他多数。 中島岳志(著) 1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『パール判事』『朝日平吾の鬱屈』『保守のヒント』『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『血盟団事件』『岩波茂雄』『アジア主義』『下中彌三郎』『保守と立憲』『親鸞と日本主義』『保守と大東亜戦争』、共著に『現代の超克』などがある。
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尹雄大『モヤモヤの正体』
¥1,980
SOLD OUT
新刊書籍 ミシマ社 判型:四六判並製 頁数:224ページ 装丁:矢萩多聞 発刊:2020年1月30日 犯人は、「他者の不可解な行動」や「社会の空気」にあらず…… 共感、個性、協調性、正しさ、「みんなが…」 ――こうした言葉で、現代人が自らハマる罠を見事に解明! 身体に根ざした、本当の自信を取り戻す! 本書では、多くの人がわだかまりを感じている出来事をそのまま受け止めて、「なんだかなぁ」と違和感を共有するにとどまらず、その手前までさかのぼり、起きていることを「ただ起きている出来事」として捉え、その上で何が私とあなたの間にモヤモヤを生じさせてしまうのか。そういうふうに考えてみることにしました。善い悪いを決めるためでも問題を解決するのでもなく、問題を作り出しているのは何か。モヤモヤの正体に迫っていきたいと思います。 ――「はじめに」より 尹 雄大(著) 1970年神戸市生まれ。インタビュアー&ライター。政財界人やアスリート、アーティストなど約1000人に取材し、その経験と様々な武術を稽古した体験をもとに身体論を展開している。主な著書に『やわらかな言葉と体のレッスン』(春秋社)、『体の知性を取り戻す』(講談社現代新書)、『増補新版 FLOW 韓氏意拳の哲学』(晶文社)、『脇道にそれる』(春秋社)など。