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トミヤマユキコ『労働系女子マンガ論!』

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新刊書籍

タバブックス
2023.12.11
224ページ
四六判並製
装丁:六月

目次
序論「労働系女子マンガ」とはなんぞや?

I 少女マンガ隆盛期 
― ヒロインは読者と同世代の若き労働者

自分の運命を切り拓く『ベルばら』の女たち 『ベルサイユのばら』
大正時代のラブコメが描く「この国で女が働くとはどういうことか」『はいからさんが通る』
「自立した女」のモデルのひとつは、バレエマンガにある 『アラベスク』
愛より恋より仕事をやれ 70年代作品の強烈なメッセージ 『デザイナー』
女の為政者として「政治と権力」を変革する16 歳 『王家の紋章』
労働ものとして魔法少女マンガを読んでみる 『美少女戦士セーラームーン』

Ⅱ「仕事と恋」の時代
― 社会情勢を反映し働く読者の現実に接近
「近代化」を目指そうとした「働く女」の困難 『東京ラブストーリー』
みんなの視界に入りにくい仕事を描く意義 『動物のお医者さん』
フリーターもバリキャリも大変 就職氷河期がもたらしたリアル 『ハッピー・マニア』『働きマン』
「周縁」で働く女の自由と孤独 『ちひろ』『ちひろさん』
自分らしさに助けられたり苦しめられたりする労働 『リメイク』
恋愛要素なし、仕事人間を肯定する女子マンガの進化 『重版出来!』

Ⅲ 労働の多様化・細分化
― 年齢、仕事観、社会問題等に着目

憧れからはほど遠い設定が生み出す深い味わい 『うどんの女』
主婦の労働と存在意義をめぐる重い問い 『ハウアーユー?』
リアルとファンタジーを行き来する大人の仕事と恋愛の物語 『娚の一生』
人生の全てを労働に捧げる 仕事に生きる女のロールモデル 『繕い裁つ人』
女の人生に必要なのは王子様じゃない、家だ 『椿荘101号室』
「仕事/趣味」「仕事/結婚」二者択一の不毛さを描く 『ZUCCA×ZUCA 』
自分の意思ではない境遇も受け入れ 働き生きる日々の愛おしさ 『海街 diary』
夢見た未来と現実の間に苦悩 続いていく労働系女子の人生 『愛すべき娘たち』


トミヤマユキコ
1979年、秋田県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、早稲田大学大学院文学研究科に進み、少女マンガにおける女性労働表象の研究で博士号取得。ライターとして 日本の文学、マンガ、フードカルチャーについて書く一方、東北芸術工科大学芸術 学部准教授として教鞭も執っている。2021年から手塚治虫文化賞選考委員。

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