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栗原康『サボる哲学 労働の未来から逃散せよ』

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新刊書籍

NHK出版新書
2021.7.12
288ページ

「働かざるもの食うべからず」は本当に正しいのか?資本主義権力を背景にした規範意識を解体し、そこから抜け出すための躍動の書!

コロナ禍でさらに屈折する現代の労働倫理や規範意識。「はたらかざるもの、食うべからず」。私たちはなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、意味のない仕事に従事し、生きるためのカネを稼ぐのか。
社会からはいつでも正しい生き方や身の処し方が求められ、もっと頑張れ、努力しろと急き立てられる。そこから逸脱すれば落伍者。そんな世界は正常か?
気鋭のアナキスト文人が、フーコーからグレーバー、『古事記』から『鬼滅の刃』、果ては近所の野良猫までをも俎上にあげながら、資本主義の絶対的な権力性を背景にした労働倫理を相対視し、そこから踊るように抜け出す道を拓く。未来をサボれ!



栗原 康(著)
東北芸術工科大学非常勤講師、政治哲学者。1979年埼玉県生まれ。専門はアナキズム研究。著書に『大杉栄伝~永遠のアナキズム』(角川ソフィア文庫)『はたらかないで、たらふく食べたい~「生の負債」からの解放宣言』(ちくま文庫)『村に火をつけ、白痴になれ~伊藤野枝伝』『アナキズム~一丸となってバラバラに生きろ』(岩波書店)『死してなお踊れ~一遍上人伝』(河出書房新社)などがある。

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