寺尾紗穂『彗星の孤独』
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新刊書籍
スタンド・ブックス
2018年10月16日
四六判 仮フランス装 320頁
「遠くて遠い」父、娘たちのぬくもり、もう会えない人と風景。日常を、世界を、愛おしく、 時には怒りにも似た決意を持って綴る。唯一無二の音楽家・文章家による待望のエッセイ集。
【目次】
Ⅰ 残照/愛し、日々/御身/風はびゅうびゅう/青い夜のさよなら/楕円の夢/たよりないものために
Ⅱ あれが恋だったとは思わない/ある一日の話/カラスの話/ダンゴムシの話/ぶらぶらしているおじさんたちの話/インコの話/帰ったら犬がいた話/呵責/丼のあたたかさ
Ⅲ Zinesterの夜/FMヨコハマに行った日のこと/河童は死んでいない/原発と私/犀の角/せめて鳳仙花の種を一粒/「言葉以前」の人々のように
Ⅳ 高知 心の調律師/長野 無言館/高知 ちょうちょう/東京 来てみりゃ八丈は情け島/沖縄 軍用地ローン/高知 カフェ パウリスタ/パラオ ジャングルの防空壕/熊本 日本の中の異国/高知 批判された南米移住/富山 姥石探索/山形 ボインの神様/福島 フクロウ信仰/宮城 石神さま/広島 言葉はいらない/高知 戦中の上林暁/千葉 なんの場所かわからない場所/鳥取 私の神様/大阪 安藤さんの部屋/宮崎 戦争と銃剣道/高知 ネオニコチノイド/東京 野口英世の顔/兵庫 手におえないもの/埼玉 ビワと雀/長野 夭折者の音楽/福岡 先入観と現場/広島 原爆孤児を助けたヤクザ/岐阜 風の神様/北海道 旭川のパラオ/愛媛 主張と主張の間をぬう/高知 ハンガーとハレルヤ/宮城 芭蕉の見た燈籠/京都 密やかに学ぶ/沖縄 和して同ぜず/長野 程度の問題/千葉 変革は静かに進む/ひとりの祈り
Ⅴ ふたつの彗星――父・寺尾次郎の死に寄せて
長いあとがき
寺尾 紗穂(著)
音楽家。文筆家。1981年11月7日東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りによるアルバム『御身』が各方面で話題になり、坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。ソロアルバム『愛し、日々』『御身』『風はびゅうびゅう』『愛の秘密』『残照』『青い夜のさよなら』『楕円の夢』『私の好きなわらべうた』『たよりないもののために』をリリース。並行して伊賀航、あだち麗三郎と結成したバンド「冬にわかれて」の始動、坂口恭平バンドにも参加。映画の主題歌提供、CM音楽制作やナレーション、エッセイやルポなど、活動は多岐にわたる。新聞、ウェブなどで連載を持ち、朝日新聞書評委員も務める。著書に『評伝 川島芳子』『愛し、日々』『原発労働者』『南洋と私』『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』、編著書に『音楽のまわり』がある。
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