ながいひるは岡山市の古本屋です。ちょっとだけ新刊書籍もあります。
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エトセトラブックス編『エトセトラ VOL.12 特集:戦争をやめる』
¥1,540
新刊書籍 エトセトラブックス A5判・並製 144ページ 表紙デザイン:福岡南央子(woolen) 本文デザイン・組版:水上英子 2024年11月28日 「止(と)めようとしたのに」と、あとから言いたくない。 いま、ここで戦争を拒むフェミニストたちの意思表示号。 パレスチナへのジェノサイドはいまだ終わらず、ロシアのウクライナ侵攻は続き、日本は沖縄を破壊しつづけ、各地で軍事化を進めている。フェミマガジン12号目は、これまで戦争を記憶し記録し、共に生きるために暴力に抗ってきたフェミニストたちの行動と言葉を集める。 戦争と女性史、軍事化にとりこまれるジェンダー問題、アートや詩で闘う表現者たち、各地で反戦活動するアクティビストたちの連帯の可能性など。戦争と地続きでしかないこの日常において、それぞれの「反戦」をつなげる特集号。論考、エッセイ、インタビュー、読者投稿ほか。 目次 特集:戦争をやめる 【寄稿】 本山央子「新しい戦争の時代における軍事主義とフェミニズム」 小山田浩子「すいか、クフィーヤ」 ゆか「パレスチナ連帯キャンプ日記」 申知瑛(シン・ジヨン)小山内園子訳「『不在』としてのみ与えられた存在の場所から: フェミニズム作家ヨンミの〈済州島4・3事件とハルマンたちのことば〉」 清末愛砂「力による支配を否定する――平和的生存権・9条・24条のトライアングル平和憲法論」 伊藤春奈(花束書房)「学び直し(アンラーン)の出版運動」 女性史研究者・鈴木裕子の仕事が伝える「女性と戦争」 ・伊藤春奈(花束書房)「戦争責任から目を逸らさない」 ・鈴木裕子さんに訊く/鈴木裕子さん自薦・主要編著作 阿部小涼「主権から人権のほうへ」 【インタビュー】 森部聰子「福岡の女たちは、火曜日に街頭で戦争に反対する」 佐藤瑞枝「福岡で女たちの戦後を記録する」 【対談】 いちむらみさこ×ヴァル・リー「東アジアの島に住むアーティストたちは、暴力に抵抗するため想像する」 【詩】 小原麗子「鏡台に関する一章/野菊」 (解説)柳原恵「戦争と家父長制に抗う女(おなご)たち」 ロシア語詩 三編(高柳聡子選・訳) ダリア・セレンコ「死んで蒼ざめたロシアの花婿たち」 ガリーナ・ルインブ「無題」 リュドミーラ・ヘルソンスカヤ「無題」 (解説)高柳聡子「詩はわたしのトラウマである」 【版画】 魔女版画「戦争に抗う女たち」 【漫画】 小林エリカ「『女の子たち風船爆弾をつくる』新聞」 【レポート】 山本瑞穂「原爆、キリシタン、部落の歴史が刻まれた浦上を歩く」 【傍聴記】 小川たまか「エトセトラだから書ける傍聴記@那覇地裁」 【読者投稿】 あなたが最近不安に感じたこと ***************** 【読書会】 水上文・桜庭一樹・高井ゆと里・山崎ナオコーラ・松尾亜紀子「李琴峰『言霊の幸う国で』読書会」 【インタビュー】 クイミー・タンバコに聞く、エクアドルのフェミニズム――苦しんでいる女性がいるなら、なんのための闘いなのか(聞き手・まとめ 岩間香純) 【フェミレポート】 エリフ・エルドアン「トルコのフェミニストたちのフェミサイドとの闘い」 【寄稿】 中上曜子(フランクに書店)「踊る伊藤野枝とわたし」 岩崎眞美子「『不妊手術を選ぶ権利』になぜ私たちは動揺するのか」 石田郁子「何者かになる前に、私は私でしかないし、それで十分過ぎる。」 【連載】 「祖母の話」/#4 河原千春「時代を超えてつなぐ襷(たすき)」 「寝た子を起こして、仲良くごはん」川﨑那恵/第二回「『結婚差別』言説を問う」 「アート・アクティビズム」北原恵/〈100〉「終わらない戦争――キム・キョンファのアトリエを訪ねて(釜山)」 「北京会議の前と後〜SRHR30年の足跡を探して〜」福田和子/第三回:北京会議のあと、ジェンダー政策で失われたもの アーティストのフリースペース:堅田尚 私のフェミアイテム:碓井ゆい NOW THIS ACTIVIST:山本蓮 etcbookshop通信
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小川たまか特集編集『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』
¥1,540
新刊書籍 エトセトラブックス A5判・並製 128ページ 表紙デザイン:福岡南央子 本文デザイン・組版:水上英子 2024年5月28日 110年ぶりとなった2017年の性犯罪刑法改正と、 根幹的な変化があった2023年の再改正。 その7年のあいだ、現場を見てきたライターの小川たまかとともに2つの刑法改正をふりかえり、 日本で性暴力とたたかい、改正を成し遂げた当事者、支援者、フェミニストたちの活動を記録に残す。 法曹、ジャーナリズム、研究、医療、性教育、表現、運動…etc.それぞれの場で 社会を変えようとしてきた声を集めた特集号。エッセイ、インタビュー、座談会、読者投稿など。 目次 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年 特集のはじめに 【座談会】 池田鮎美✕岩田美佐✕早乙女祥子「性被害者当事者たちの刑法改正とこの7年」 解説:2017年と2023年の刑法改正とは?(作成・小川たまか) 【寄稿】 寺町東子[法律に埋め込まれた家父長制・男尊女卑の地雷を掘り起こしてひっくり返す話」 仲岡しゅん「20年前の性暴力、闘い勝訴した女性とその弁護士の記録 」 河原理子「あなたに知ってほしいこと」 安田菜津紀「日本で、世界で、『支配する力』に抗うこと」 宮﨑浩一「男性の性暴力被害を研究して見えてきたもの」 池田祐美枝「性暴力のない世の中を目指して〜産婦人科医から見える性暴力を取り巻く社会の遍歴〜」 清水美春「一点突破、全面展開。びわこんどーむレボリューション。」 【対談】 太田啓子✕安發明子「子どもを守れていない、日本の社会を変えるために」 村田沙耶香✕小川たまか「私と誰かの性被害を書くときに、小説にしかできないこと」 【インタビュー】 方清子「いまに続く性暴力の出発点として――日本軍「慰安婦」への連帯運動を知る」 高里鈴代「沖縄で基地・軍隊の性暴力とたたかい続ける、被害者の声を聴き続ける」 上野さやか「沖縄がつなぐフラワーデモ」 【読者投稿】 あなたが「セックスとはなにか」を知ったのはいつですか? 特集のおわりに ***************** 【寄稿】 金城美幸「ガザ・ジェノサイドと女性への交差的暴力」 ナッタニチャー・レッククラー(福冨渉・訳)「わたしたちの愛が、家父長制を元首とする異性愛規範に飼い慣らされるのではなく、革命の如きものになりますように――同性婚法案制定直前のタイから」 【フェミ・レポート】 冷君暁「絶望と希望:中国の女権主義」 【エッセイ】 下村 沙季マリン「私たちのバーベルを強く握る方法」 【連載】 「編集長フェミ日記」2023年9月〜2024年4月 「祖母の話」/#3 紀愛 「きっと最高の討論相手になってくれたであろう함매(ハンメ)へ 」 「寝た子を起こして、仲良くごはん」川﨑那恵/第一回「春、大和川の思い出にあそぶ」 「アート・アクティビズム」北原恵/〈99〉「飯山由貴に聞く――国立西洋美術館での展示と抗議行動」 「北京会議の前と後〜SRHR30年の足跡を探して〜」福田和子/第二回:ヌエックに集まった女性たちと北京会議 アーティストのフリースペース:とれたてクラブ 私のフェミアイテム:macca NOW THIS ACTIVIST :村上麻衣 etcbookshop通信 小川たまか おがわ・たまか 1980 年東京生まれ。大学院卒業後、2008 年に共同経営者と編集プロダクションを起ち上げ取締役を務めたのち、2018 年からフリーライターに。Yahoo! ニュース個人「小川たまかのたまたま生きてる」などで、性暴力に関する問題を取材・執筆。著書に『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)、『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、共著に『わたしは黙らない―性暴力をなくす30の視点』(合同出版)。
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ヴァージニア・ウルフ『月曜か火曜』ヴァネッサ・ベル 画、片山亜紀 訳
¥2,200
新刊書籍 エトセトラブックス 四六判・並製 176ページ 装丁:鈴木千佳子 2024年7月24日 原題:Monday or Tuesday 永遠のフェミニスト作家、ヴァージニア・ウルフが 自分で編んだ唯一の短編小説集。 彼女の真摯な「叫び声」を、100年後の今そのまま読む。 ウルフの最初の短編集を、1921年刊行当時のまま、姉ヴァネッサ・ベルの版画5点とともに完全収録。最良のガイドとなる、翻訳者の片山亜紀による詳細な注・訳者解説付。 【収録作】 ゴースト・ストーリー「幽霊たちの家」 フェミニズム冒険活劇「ある協会」 都市のある一日を描く「月曜か火曜」 その後の長編に連なるメタフィクション「書かれなかった小説」 音楽のスケッチ「弦楽四重奏」と色彩のステッチ「青と緑」 草花と人々とカタツムリのコラージュ「キュー植物園」 フェミニズム小説であり評論でもある傑作「壁のしみ」 ――ウルフの原点であり、その後の長編にも連なる真摯で切実な全8編。 学識豊かな男たちなんて、魔女や隠遁者、すなわち洞窟や森でうずくまって薬草を煎じ、トガリネズミを尋問し、星々の言葉を書きつけていた者たちの末裔でしかないのでは?(「壁のしみ」より) 著者:ヴァージニア・ウルフ 1882年ロンドン生まれ。1915年に小説『船出』でデビューし、その後『昼と夜』『ジェイコブの部屋』『ダロウェイ夫人』『灯台へ』『オーランドー』『波』『歳月』『幕間』と書き継ぐ。エッセイ『自分ひとりの部屋』『三ギニー』でも知られる。著作のほとんどは、夫とともに設立したホガース・プレス社から刊行された。10代以降、たびたび心身の不調に苦しめられ、1941年に自死。 版画:ヴァネッサ・ベル 1879年ロンドン生まれ。画家、インテリア・デザイナー。ロイヤル・アカデミーで絵画を学び、妹であるヴァージニア・ウルフとともにブルームズベリー・グループの一員でもあった。ウルフ作品の表紙画や挿絵も担当した。1961年没。 訳者:片山亜紀 (かたやま・あき) イースト・アングリア大学大学院修了、博士(英文学)。イギリス小説、ジェンダー研究専攻。論文に「ヴァージニア・ウルフ『幕間』(1941)--戦争の気配」(高橋和久、丹治愛編『二〇世紀「英国」小説の展開』所収)など。訳書にヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』『三ギニー』『幕間』(いずれも平凡社ライブラリー)、『ある協会』(エトセトラブックス)など。
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大橋由香子『翻訳する女たち 中村妙子・深町眞理子・小尾芙佐・松岡享子』
¥2,640
新刊書籍 エトセトラブックス 四六判・並製 288ページ 装丁:福岡南央子(woolen) 2024年11月18日 翻訳する女がまだ珍しかった時代、 本に生き、言葉を探し、翻(ひるがえ)してきた女性たちのストーリー。 大人になる前に戦争を経験し、翻訳者も編集者もまだほとんど男性だった頃の出版界に飛び込み、半世紀以上も翻訳してきた女性たちがいる。児童書から文学、ミステリまで、読み継がれる数々の名訳を残す中村妙子、深町眞理子、小尾芙佐、松岡享子――丁寧なインタビューをもとに4人の翻訳家の人生をつづった、連載「“不実な美女”たち」(光文社WEB)待望の書籍化。 単行本への書き下ろしとして、フェミニズムの思想とことばを日本に紹介してきた、加地永都子、寺崎あきこ、大島かおりの章をあらたに収録。 目次 はじめに 翻訳する女性が珍しかった時代 第一部 不実な美女たち――女性翻訳家の軌跡 Vol.1中村妙子 「クリスティ、ナルニア国、ピルチャー 子どもはさまざま、本もいろいろ種類があったほうがいい」 Vol.2 深町眞理子 「キング、アンネの日記、シャーロック・ホームズ 英米の小説の翻訳なんかやってます」 Vol.3 小尾芙佐 「アシモフ、アルジャーノンに花束を、エリオット 異なる文化のしみついた言葉をおきかえていく」 Vol.4 松岡享子 「ヘンリーくん、パディントン、ブルーナ お話も翻訳も、子どもが喜ぶと、もっと喜ばせたくなる」 第二部 ひるがえりひるがえす女たち 女たちが翻訳するまでの前史 私が出会った翻訳者の思い出 加地永都子さん──反戦や解放運動、アジアの風を伝える 寺崎あきこさん──ドイツと日本の女たち、「おいでよ こちらに」 大島かおりさん──女が女を訳す、名づけ直し遺していく おわりに 参考文献 大橋由香子 おおはし・ゆかこ 1959年東京生まれ。フリーライター・編集者、非常勤講師。著書に『満心愛の人 益富鶯子と古謝トヨ子』(インパクト出版会)、『ニンプ→サンプ→ハハハの日々』(社会評論社)、『生命科学者中村桂子』『同時通訳者鳥飼玖美子』(どちらも理論社)、『からだの気持ちをきいてみよう』(ユック舎)、『記憶のキャッチボール』(共著、インパクト出版会)、共編著に『福島原発事故と女たち』(梨の木舎)、『異文化から学ぶ文章表現塾』(新水社)ほか。光文社古典新訳文庫サイトで「字幕マジマジックの女たち 映像×多言語×翻訳」連載中。
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小山さんノートワークショップ 編『小山さんノート』
¥2,640
新刊書籍 エトセトラブックス 四六判変形・並製 288ページ 装丁:鈴木千佳子 装画:いちむらみさこ 2023年10月30日 「小山さん」と呼ばれた、ホームレスの女性が遺したノート。 時間の許される限り、私は私自身でありたいーー2013年に亡くなるまで、公園で暮らしながら、膨大な文章を書きつづっていた小山さん。町を歩いて出会う物たち、喫茶でノートを広げ書く時間、そして、頭のなかの思考や空想。満足していたわけではなくても、小山さんは生きるためにここにいた。 80冊を超えるノートからの抜粋とともに、手書きのノートを8年かけて「文字起こし」したワークショップメンバーによるそれぞれのエッセイも収録。 【小山さんのノートより】 働きに行きたくない。仕事がかみあわない。もう誰にも言えない。私は私なりに精いっぱい生きた。(…)私にとって、大事なものは皆、無価値になって押し流されていく。(1991年11月7日) 雨がやんでいたのに、またふってくる。もどろうか。もどるまい。黄色のカサが一本、公園のごみ捨て場に置いてあった。ぬれずにすんだ。ありがとう。今日の光のようだ。(2001年3月18日) 駅近くに、百円ちょうど落ちていた。うれしい。内面で叫ぶ。八十円のコーヒーで二、三時間の夜の時間を保つことができる。ありがとう。イスにすわっていると、痛みがない。ノート、音楽と共にやりきれない淋しさを忘れている。(2001年5月7〜8日) 五月二十日、夜九時過ぎ、つかれを回復して夜の森にもどる。 にぎやかな音楽に包まれ、心ゆったりと軽い食事をする。タコ、つけもの、紅のカブ、ビスケット、サラミ少々つまみながら、にぎやかな踊りをながめ、今日も終わる。夜空輝く星を見つめ、新たな意識回復に、十時過ぎまで自由な時間に遊ぶ。合計五百十六円拾う。(2001年5月20日) ほっと一人ゆったりと歩く。のどがかわいた。水かコーヒーを飲みたい。こんな活気のない金曜の夜、三百円もち、何も買えない。人間の人生は生きてる方が不思議なくらいだ。(2001年6月22日) 一体、五十にもなって何をしているんだと、いい年をしてまだ本をもち、売れもしないもの書いて喫茶に通っているのか……と、怒り声が聞こえそうな時、私の体験の上、選んだ生き方だと、私の何ものかが怒る。(2001年6月14日) 私、今日フランスに行ってくるわ。夜の時間をゆっくり使いたいの……。美しい夕陽を見送り、顔が今日の夕陽のように赤く燃えている。(2001年6月27日) 2階カウンターの席にすわり、ノートと向かいあう。まるで飛行機に乗ったような空間。まだ3時過ぎだ。流れるメロディーに支えられ、フランスにいるような気持ちに意識を切り替える。(2002年2月21日) 一時間、何もかも忘れのびのびと終わるまで踊ることができた。明るいライトに照らされた足元に、一本のビンがあった。冷たい酒が二合ばかり入っている。大事にかかえ、夜、野菜と共に夜明けまでゆっくりと飲み、食べる。(2002年9月28日) 五時過ぎ、十八時間の飛行機に乗ったつもりで意識は日本を離れる。外出をやめ、強い風が吹き始めた天空、ゆらゆらゆれる大地、ビニールの音。 (2003年9月7〜9日)
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大前粟生『チワワ・シンドローム』
¥1,100
古本 文藝春秋 横:約13cm 縦:約18.7cm 厚:約1.8cm(208ページ)
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『ながいひる店主の日記 vol.40 2024年11月1日(金)~2024年11月30日(土)のこと』※人々の日記
¥400
コピー本 A5サイズ 約12,000字 手作業で作っています 不備がありましたらお知らせください ※最新号は400円、バックナンバーになると500円になります 【ながいひる店主/きむらまこと】 1982年7月、倉敷市児島生まれ。高校を出てからの8年半を神戸市の学校、マーガリン工場、レコード屋などで過ごしてから帰郷。4年間でお金と本を貯めて2013年10月2日から古本屋。人の顔と名前を覚えるのがすごく苦手。バスケが好きだけど手足が短い。腰が痛いし肩が凝る。とにかく首が冷える。
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北村紗衣『女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選』
¥1,980
SOLD OUT
新刊書籍 書肆侃侃房 2024.11.12 224ページ 四六判 「もうダメかも……」を「楽しく生きよう!」に変える、映画の力でサバイブするための100選 あのヒロインみたいになれたらいいな、私と同じだな、私とは違うけどステキだな……。 映画を見ることで、女性であること、少数派であること、自分自身でいることの楽しさに気づける。 もっと楽しく生きる準備をするために、あなたを待っている映画がきっとある。 クラシックな名作から近年の話題作まで、労働問題、恋愛とセックス、フェミニズム、クィア、人種、民族など、多様な視点から厳選した100本の映画ガイド 目次 【もくじ】 プロローグ クラシック 『女だけの都』 女性が政治をすると 『情熱の航路』 いわゆる「毒母」に抗って大人になるヒロイン 『紳士は金髪がお好き』 玉の輿を狙う美女たちのお気楽コメディと思いきや 『デスク・セット』 司書の本気 『幸福~しあわせ~』 どんなホラー映画よりも怖い映画 『教授と美女』 真面目博士とバーレスクの女王のでこぼこ白雪姫物語 『キャット・ピープルの呪い』 心温まるファンタジーホラー おとぎ話 『エバー・アフター』 シンデレラにひとひねり、ふたひねり 『クジラの島の少女』 マオリの伝統を受け継ぐ少女 『魔法にかけられて』 ディズニープリンセスと現実 労働問題 『ノーマ・レイ』 どんどん企業に文句を言おう 『9時から5時まで』 職場の性差別に女性社員の連帯で対抗! 『アフガン零年』 タリバンの抑圧のもとで必死に生きる少女 『ファクトリー・ウーマン』 日常の些細な気づきと努力とちょっとしたオシャレ 『サポート・ザ・ガールズ』 とあるスポーツバーマネージャーのサイテーな1日 ギークガール 『ザ・インターネット』 インターネットが女性の武器になる 『ドリーム』 宇宙を志した黒人女性パイオニアたちを描く 『search /#サーチ2』 インターネットを駆使して母を探す娘の冒険 スポーツ 『プリティ・リーグ』 爽やかな女子野球の世界 『オフサイド・ガールズ』 どうしてもサッカーが見たい! 『少女は自転車にのって』 走るときは、ひとり 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』 連帯する女性たちと中年男性の危機 芸術 『エンジェル・アット・マイ・テーブル』 メンタルヘルスの問題を抱えた女性の自伝 『バンディッツ』 刑務所の女囚たちがバンドを結成 『フリーダ』 実在の画家フリーダ・カーロのドラマティックな人生を描く 『めぐりあう時間たち』 時代を越えて女性たちを結びつける文学 『これが私の人生設計』 建築界の性差別を諷刺する痛快コメディ ファッション 『パーティーガール』 パーティーガールが司書を目指す! 『キューティ・ブロンド』 ダサピンクを脱する映画の、ダサピンクになってしまった日本語タイトル 『マルタのやさしい刺繍』 やさしい刺繍は革新的な刺繍⁉ 『パピチャ 未来へのランウェイ』 ファッションを通して社会の不公正と戦う 『ミセス・ハリス、パリへ行く』 自分のためにオシャレすること 恋愛とセックス 『アントニア』 おおらかさと戦い 『藍色夏恋』 台湾を舞台に少年少女の恋を描くクィアな青春映画 『ホリデイ』 男女関係に関するヒントを含んだロマンティック・コメディ 『キャロル』 男性に忖度しない女性同士のロマンス映画 『ラフィキ:ふたりの夢』 ナイロビのジュリエットとジュリエット 告発と戦い 『黙秘』 秘密が作る女同士の絆 『ボルベール〈帰郷〉』 大変な目にあっても明るく生きる女性たち 『ハンナ・アーレント』 女性いじめを乗りこえて フェミニズム 『母たちの村』 「伝統」と戦う 『未来を花束にして』 未来とか花束とか、そんなレベルじゃない 『グロリアス 世界を動かした女たち』 フェミニズム運動の連帯をひねったスタイルで描く 『バービー』 人生の意味を探して シスターフッド 『タイムズ・スクエア』 階級の違うふたりの少女の大冒険 『マドンナのスーザンを探して』 「平凡な主婦」と不良娘の出会い 『テルマ&ルイーズ』 やっと訪れた女性のためのロードムービー 『プッシーキャッツ』 ポップでオシャレな見た目に隠れた諷刺 『花咲くころ』 踊る以外は許されないとしても 『裸足の季節』 抑圧をはねのける生き生きした少女たち アクションと冒険 『キャット・バルー』 復讐のためお嬢様がアウトローになる西部劇 『チャーリーズ・エンジェル』 女性のためのお笑いアクション 『奇跡の2000マイル』 砂漠の冒険 『キャプテン・マーベル』 私たちは皆自由に生まれるのに、それを忘れる 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』 私はバカじゃない ホラー、ファンタジー、SF 『エイリアン』 SFホラーの記念碑的ヒロイン 『コピーキャット』 プロフェッショナル女性ふたりが殺人犯と戦うスリラー 『タンク・ガール』 戦車を乗り回す女性のハチャメチャな活躍を描くSFコメディ 『パンズ・ラビリンス』 プリンセスになるとはどういうことか クィア 『オルランド』 男性から女性になるオルランドの数奇な生涯 『恋のミニスカウエポン』 ハチャメチャなアクションロマンスコメディ映画 『イーダ』 ホロコーストの傷跡とアセクシュアル女性の生き方 『ナチュラルウーマン』 サンティアゴのトランスジェンダー女性の愛と暮らし 『サタデーナイト・チャーチ――夢を歌う場所』 クィアな若者たちを支援するために 『ガール・ピクチャー』 ちょっとしたことで大きく動く人生の可能性 人種・民族 『ウォーターメロン・ウーマン』 自分の先祖を作り出す 『ベッカムに恋して』 サッカーを志すインド系移民の少女 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』 田舎に住む中国系少女の恋 階級 『エリン・ブロコビッチ』 公害と闘うシングルマザー 『女はみんな生きている』 主婦と移民女性がふとしたことから出会って冒険に 『サンドラの週末』 日の光のほうへ歩き、公正のために戦う 『ハスラーズ』 いけすかない犯罪者たちにどうしても同情してしまう 『燃ゆる女の肖像』 見る主体としての女性たち からだ 『4ヶ月、3週と2日』 中絶が違法だった時代のルーマニアの女性たちの苦労 『モロッコ、彼女たちの朝』 女性同士の細やかな連帯、そして美味しそうなパン 『オマージュ』 芸術家としてのご先祖をたずねて 『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』 いのちを軽視する社会 障害と病気 『ボーイズ・オン・ザ・サイド』 トラブルを抱えた3人の女性のロードムービー 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』 女性芸術家のふしぎな人生 『500ページの夢の束』 若き戦士の大旅行 『トゥルー・スピリット』 海の真ん中でピンク 家族 『グロリア』 子連れ狼ジャンルの金字塔 『母の眠り』 闘病で変わる母娘の関係 『マダム・イン・ニューヨーク』 ことばは道具か、生き甲斐か 『娘よ』 強制結婚から逃げる母娘を乗せたデコトラがパキスタンを疾走 不機嫌なヒロインたち 『冬の旅』 ものすごく感じの悪いヒロインが体現する自由 『ほえる犬は噛まない』 家族愛と風変わりなヒロイン 『ゴーストワールド』 死ぬわけなんかない 『女神の見えざる手』 感じ悪いヒロインのフェミニズム 『女王陛下のお気に入り』 「女は怖い」にならない、女性同士の争い チャレンジ(アート映画) 『ひなぎく』 若い女性ふたりの傍若無人なイタズラ三昧 『男女残酷物語/サソリ決戦』 しょうもないエロティックスリラーかと思いきや驚愕の展開が 『ジャンヌ・ディールマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』 とにかくスローな映画 中学校を卒業してから見よう! 『コフィー』 ふだんは看護師、フリーの時間は犯罪と戦う暗殺者 『バウンド』 レズビアンロマンスが入ったネオノワール 『スタンドアップ』 セクシュアルハラスメントと戦う 『わたしに会うまでの1600キロ』 ひたすら歩き続けるヒロイン 『エクス・マキナ』 青ひげの創造主と自由意志 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 いろいろな要素を含んだ女性アクション映画 『お嬢さん』 帝国とシスターフッド エピローグ 初出一覧と参考文献 索引 北村 紗衣(著) 武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。 著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社、2018)、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019)、『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書、2021)、『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』(文藝春秋、2022)など。
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川上幸之介『パンクの系譜学』
¥2,860
新刊書籍 書肆侃侃房 2024.3.12 パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ。 音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。 ロックと現代アートから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の実践を通して社会に影響を与え、人間性の回復をもたらしてきた。最新の研究を踏まえ、その系譜を現在まで辿る。Punk!展、ゲリラ・ガールズ展ほか、話題の展示のキュレーションを行ってきた研究者による初単著。 「パンクはこれまで幾度となく死んだと言われてきた。しかし、支配と抑圧という概念が存続する限り、「パンクス・ノット・デッド」は常に例証し続けられるだろう」(「おわりに」より) 目次 序章 第一部 パンクの文脈と思想 第一章 アートスクール/第二章 共産主義(コミュニズム)/第三章 アナキズム 第二部 パンクの音楽における系譜 第一章 アフリカ系アメリカ人の歴史/第二章 フォーク/第三章 スキッフル/第四章 ガレージ/第五章 パンク 第三部 パンクのアートにおける系譜 第一章 現代アート/第二章 DADA(ダダ)/第三章 レトリスム/第四章 シチュアシオニスト・インターナショナル/第五章 キング・モブ 第四部 セックス・ピストルズ以降 第一章 Oi!/第二章 アナーコ・パンク/第三章 ハードコア・パンク/第四章 ライオット・ガール/第五章 パンクと人種/第六章 パンクとクィア 第五部 アジアのパンクシーン 第一章 独裁政権/第二章 ミャンマー/第三章 橋の下世界音楽祭 おわりに 参考文献 川上幸之介 1979年、山梨県生まれ。専門は現代美術/ポピュラー音楽。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。現在、倉敷芸術科学大学准教授。キュレーションに「Bedtime for Democracy」展、「Punk! The Revolution of Everyday Life」展、「ゲリラ・ガールズ展 『F』ワードの再解釈:フェミニズム!」など。
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椛沢知世『あおむけの踊り場であおむけ』
¥1,980
新刊書籍 書肆侃侃房 2024.6.28 A5判変形 犬の骨を犬のようにしゃぶりたいと妹の骨にも思うだろう 第4回笹井宏之賞大賞受賞! 自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。 ━━━━大森静佳(栞文より) ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような、狭い世界の可能性を追究するような、ひっそりと楽しいあり方に対して私はリアルな共感を覚えずにいられない。 ━━━━永井祐(栞文より) 椛沢知世(著) 1988年東京都生まれ。「塔」短歌会所属。2016年、作歌を始める。第4回笹井宏之賞大賞受賞。第30回歌壇賞次席。
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川野芽生『月面文字翻刻一例』
¥1,870
SOLD OUT
新刊書籍 書肆侃侃房 2022.10.19 224ページ 四六判上製 『Lilith』『無垢なる花たちのためのユートピア』など、そのみずみずしい才能でいま最も注目される歌人・作家、川野芽生。 『無垢なる花たちのためのユートピア』以前の初期作品を中心に、書き下ろしの「天屍節」、「ねむらない樹」川野芽生特集で話題となった「蟲科病院」など全51編を収録した待望の最新作品集。 川野芽生(著) 1991年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科在籍中。2017年、「海神虜囚抄」(間際眠子名義)で第3回創元ファンタジイ新人賞の最終候補に選出される。2018年、「Lilith」30首で第29回歌壇賞を受賞し、2020年に第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房)を上梓。同書は2021年に第65回現代歌人協会賞を受賞。2022年、短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社)を刊行した。
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大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
¥800
古本 河出書房新社 横:約13.2cm 縦:約19.2cm 厚:約1.6cm(176ページ)
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冬雨千晶『西から枝へ vol.10 24.10.7 to 24.11.22』※人々の日記
¥400
コピー本 A5サイズ 25ページ 日記です 【冬雨千晶】 1996年9月16日生まれ。玉野市出身。 岡山市在住。 詩を書いています。 https://winterain.jp/
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藤岡拓太郎『パレスチナ連帯カード』
¥150
新品ポストカード ギャグ漫画家の藤岡拓太郎先生がパレスチナのためのカードを個人で作ってくれました。 このカードの売り上げは全額「JVC 日本国際ボランティアセンター」に寄付します。 藤岡拓太郎 https://www.takutaro.com/
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藤岡拓太郎『大丈夫マン』
¥1,100
新刊書籍(漫画) ナナロク社 2021年1月 装丁:鈴木千佳子 判型:A5並製 100頁 マンガ『夏がとまらない』、絵本『たぷの里』で多くの読者の心をつかんできた 藤岡拓太郎による漫画集の第二弾です。 ↓著者・藤岡さんよりコメント↓ こんにちは 短くて ゆかいな漫画集 『夏がとまらない』に続く、2冊目の漫画集です。2017年から2020年にかけて、 TwitterやInstagramで発表してきた1ページ漫画や2ページ漫画に加え、 この本のために描き下ろした22ページの短編漫画「街で」も収録しています。 今回は「いつでも鞄に入れて持ち歩ける詩集のような漫画集にしよう」というテーマで、 3度目のタッグとなるナナロク社と本づくりを進めてきました。装丁は鈴木千佳子さんです。 また、前作『夏がとまらない』を出した時に、漢字がまだ読めない子供も読んでくれている という声もけっこう聞いたので、この本には全作品の台詞にルビ(ふりがな)を付けました。 読んで、笑って、大丈夫と思える本になれば嬉しいです。
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藤岡拓太郎 『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』
¥1,100
新刊書籍(漫画) ナナロク社 2017.09.23 B6変形 並製 236ページ TwitterやInstagramで大人気の漫画家、藤岡拓太郎のはじめての本。 1ページ漫画217本を収録! 2014年から2017年の間にネット上で発表した1ページ漫画、およそ500本の中から厳選した217本と、「あとがき」を含めた書き下ろしの文章5編を収録。 小躍りしたくなるポップなブックデザインは、装丁家の名久井直子さんが手塩にかけて考案。 本をめくって楽しい、本棚に置いて嬉しい一冊になりました。 本書の制作日記や、単行本に収録していない作品も、藤岡さんのサイトで読むことができます。ぜひご覧ください。 藤岡拓太郎特設サイト https://www.takutaro.com/natsugatomaranai/ 藤岡拓太郎(ふじおか・たくたろう) 1989年大阪生まれ。ギャグ漫画家。2014年からTwitterやInstagramを中心に1ページ漫画を発表。笑いと映画と大相撲とラジオが好き。 公式サイト:https://www.takutaro.com
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藤岡拓太郎 『たぷの里』
¥1,320
新刊書籍(絵本) ナナロク社 2019.07.21 42ページ 対象年齢 赤ちゃんから君まで あの『夏がとまらない』のギャグ漫画家、 藤岡拓太郎の初めての絵本です。 何度読んでも笑える不思議なリズムです。 作者コメント 大げさじゃなく、赤ちゃんからおばあまで、おかんもおとんも浪人生も笑う絵本を作ろうと思いました。大人になって絵本から遠ざかっていた僕を笑わせてくれた長新太さんの絵本のように、この絵本も色んな人を笑わせてくれればうれしいです。たぷの里の腹を君にものせたい。 店主コメント いつの日にか天空からたぷの里が降りて来て私たちを救ってくれると信じています。 我が家の子どもも大好きな絵本です。 「たぷの里」特設ページでは試し読みのほか、藤岡拓太郎によるエッセイ「たぷの里のこと」を公開中! https://www.takutaro.com/tapunosato/ 藤岡拓太郎(ふじおか・たくたろう) 1989年5月31日、大阪生まれ。2014年からTwitterとInstagramでギャグ漫画の発表を始め、2017年に1ページ漫画をまとめた『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』(ナナロク社)を刊行。『たぷの里』は初めての絵本作品となる。笑いと映画とラジオと大相撲が好き。 公式サイト:https://www.takutaro.com
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藤岡拓太郎『ぞうのマメパオ』
¥1,760
新刊書籍(絵本) ナナロク社 2022.4.8 A5サイズ(15×21cm) 196ページ 小さな女の子のジュンちゃんと、小さな象のマメパオが、走って転んで、また走る。 子どもも大人も読めば踊りたくなる、シュールでキュートな196 ページ。 【あらすじ】 ある冬の日、たまごのおつかいを頼まれたジュンちゃんは、 たまご屋さんに向かう途中で、迷い子らしき小さな象に出会います。 ダッ!小さな象は逃げてゆく。 「まって!」 果たしてジュンちゃんはこの象と仲よくなって、 お母さんとお父さんを見つけてあげることができるのでしょうか? 【作者・藤岡拓太郎より】 「かわいすぎて笑ってしまう」ようなものが描いてみたくなって、この絵本を作りました。 子どもが持つ愛らしい動きや言葉を描くことを軸に、シンプルでかわいい、 そして変な、おもしろい絵本が描けたと思います。 漫画っぽい要素もある絵本なので、 自分でひらがなが読めるようになった子どもたちにとっては、 この本が新しい世界の入口になってくれたらとても嬉しいです。 いつものように手作り読者カードも入っています。 子どもも大人も、ぜひ感想を聞かせてください。 藤岡拓太郎(著) 1989年5月31日、大阪生まれ、大阪在住。 2014年からTwitterとInstagramでギャグ漫画の発表を始める。 著書に『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』、 『大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集』、絵本『たぷの里』 (いずれもナナロク社刊)がある。 かわいいと思うものは、トムとジェリー、ダンボ、パンダコパンダ。
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小山内 園子『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』
¥1,870
新刊書籍 NHK出版 2024.11.11 240ページ 四六判 物語のなかの〈弱さ〉が、読む人の心に光を灯す どの作品も、〈弱さ〉を正面から描いているから――。 著者が数々の作品の翻訳を手掛けるなかで、「なぜ韓国現代文学に魅せられるのか」を自らに問い、深く考えてたどり着いたのが、この答えでした。 〈弱さ〉とは、自らの意志とは関係なく選択肢を奪われた状態のこと。その視点で、『82年生まれ、キム・ジヨン』をはじめとする多彩な13の作品を読み解きながら、そのメッセージを探り、魅力を掘り下げます。一つひとつの物語を丁寧にたどっていくと、この暴力的な現代社会を生きるための道が照らし出されるはずです。 2023年1月~3月にNHKラジオ第1「カルチャーラジオ 文学の時間」で放送された同名の講座、待望の書籍化! 目次 第一章:試練の歴史と作家のまなざし――パク・ミンギュ『亡き王女のためのパヴァーヌ』 第二章:ある女性が〈ひとり〉になるまでの物語――チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』 第三章:性暴力を「信じてもらえない語り」で描く――カン・ファギル『別の人』 第四章:「普通」の限界、クィア文学が開けた風穴――パク・サンヨン『大都会の愛し方』 第五章:経済優先社会で行き場を失う労働者――孔枝泳『椅子取りゲーム』 第六章:植民地支配下、声を上げる女たちの系譜――パク・ソリョン『滞空女 屋根の上のモダンガール』 第七章:民主化運動、忘却に静かに抗う――キム・スム『Lの運動靴』 第八章:セウォル号沈没事件・キャンドル革命と〈弱者〉――ファン・ジョンウン『ディディの傘』 第九章:「子どもが親を選べたら」少子化が生んだ想像力――イ・ヒヨン『ペイント』 第十章:社会の周縁から人間の本質を問う――キム・ヘジン『中央駅』 第十一章:あり得たかもしれない、ハッピーエンドの物語――チョン・セラン『シソンから、』 第十二章:高齢女性の殺し屋が問いかける〈弱さ〉――ク・ビョンモ『破果』 第十三章:弱くある自由を叫ぶ――チョ・ナムジュ『私たちが記したもの』 〈弱さ〉から始まる未来を想像する――あとがきにかえて 小山内 園子(著) 韓日翻訳家、社会福祉士。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学校などで韓国語を学ぶ。訳書にク・ビョンモ『破果』『破砕』(岩波書店)、チョ・ナムジュ『耳をすませば』(筑摩書房)、『私たちが記したもの』(すんみとの共訳、筑摩書房)、カン・ファギル『大仏ホテルの幽霊』(白水社)、イ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』(すんみとの共訳、タバブックス)などがある。
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くどうれいん『日記の練習』
¥1,870
新刊書籍 NHK出版 2024.9.19 256ページ 「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」 幅広い創作で注目される作家、くどうれいん。その創作の原点は日記にあった。そんな彼女の初の日記本が本書である。日々の短文日記=「日記の練習」とそれをもとにしたエッセイ「日記の本番」をとおして浮かび上がる、作家くどうれいん一年間の生活と思考と情動。 くどうれいん(著) 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市在住。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』『コーヒーにミルクを入れるような愛』、歌集『水中で口笛』、小説『氷柱の声』、創作童話『プンスカジャム』、絵本『あんまりすてきだったから』などがある。
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中島岳志『学びのきほん 自分ごとの政治学』
¥737
新刊書籍 NHK出版 2020.12.25 104ページ A5判 「民主主義」から「税金と政策」まで。子どもにも教えたくなる必須の教養とは。 学校で教わって以来、学ぶ機会がない「政治」。大人でさえ、意外とその成り立ちや仕組みをほとんんど知らない。しかし、分かり合えない他者と対話し、互いの意見を認め合いながら合意形成をしていく政治という行為は、実は私たちも日常でおこなっている。本書では、難解だと決めつけがちで縁遠く感じる「政治」の歴史・概念・仕組みが2時間で理解できる。政治の基本概念は、どのように私たちの生活に直結しているのか。自分なりに政治の「よしあし」を見極めるポイントはどこにあるのか。「右派と左派」「民主主義」から「税金と政策」まで。思わず子供にも教えたくなる、政治と自分の「つながり」を再発見するための教養講義。 中島 岳志(著) 政治学者/東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。 1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。大阪外国語大学外国語学部地域文化学科ヒンディー語専攻卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科博士課程修了、博士(地域研究)。北海道大学大学院法学研究科准教授を経て、現職。専門は南アジア地域研究、日本思想史、政治学、歴史学。主な著書に『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社/大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞)、『ナショナリズムと宗教』(春風社、日本南アジア学会賞)、『親鸞と日本主義』(新潮選書)、『ガンディーに訊け』(朝日文庫)、『保守と大東亜戦争』(集英社新書)、『自民党 価値とリスクのマトリクス』(スタンド・ブックス)など多数。NHK100分de名著で「ガンディー 獄中からの手紙」「オルテガ 大衆の反逆」の講師を務める。
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土井善晴『学びのきほん くらしのための料理学』
¥737
新刊書籍 NHK出版 2021.3.25 120ページ A5判 料理を通して考える、持続可能なしあわせとは。 私たちの一番身近にある「料理」。生きていくうえで欠かせないからこそ、毎日の食事を作ることにプレッシャーや負担を感じてしまう。しかし、料理の「そもそも」を知り、暮らしの意義と構造を知ることができれば、要領よく、力を抜いて「ちゃんとできる」ようになる。日本人は料理を、どのように捉えてきたのか。古来より受け継がれてきた美意識や自然観、西洋との比較などを通して私たちと料理との関係性をひもとく。料理を通して見えてくる「持続可能なしあわせ」「心地よく生きていくための道筋」とは何か。NHK「きょうの料理」でもおなじみの著者が、いまの日本の料理のあり方を考え抜いた末に提示する、料理と暮らしの新しいきほん。その道40年、集大成にして入門の書。 土井 善晴(著) 料理研究家。1957年、日本の家庭料理の第一人者であった料理研究家・土井勝氏の次男として大阪に生まれる。スイス、フランスでフランス料理を学び、帰国後は老舗の料理店・大阪「味吉兆」で日本料理を修業。1992年に「おいしいもの研究所」を設立。以降、日本の伝統生活文化を現代に生かす術を提案。1988年~「おかずのクッキング」(テレビ朝日系)、1987年~「きょうの料理」(Eテレ)レギュラー講師。著書に『土井善晴の素材のレシピ』(テレビ朝日)『一汁一菜という提案』(グラフィック社)『土井善晴の懐かしごはん』(NHK出版)など多数。
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若松英輔『学びのきほん はじめての利他学』
¥737
新刊書籍 NHK出版 2022.4.25 120ページ A5判 他者だけでなく、自分も利する「利他」の本質とは。 「利他」という言葉は「自分ではなく、他者のためにおこなうこと」だと捉えられがちだ。しかし、日本の起源から利他を見つめ直してみると、それとは全く異なる姿が見えてくる。空海の「自利利他」、孔子の「仁」、中江藤樹の「虚」、二宮尊徳の「誠の道」、エーリッヒ・フロムの「愛」……彼らは利他をどのようにとらえ、それをどう実践して生きたのか。彼らの考える利他は、現代とどう違うのか。「自分」があってこその利他のちからとは、どんなものなのか。日本を代表する批評家が、危機の時代における「自他のつながり」に迫る、日本初・利他の入門書 若松 英輔(著) 1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第14回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第2回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第33回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第16回角川財団学芸賞、第16回蓮如賞受賞。その他の著書に『悲しみの秘義』(文春文庫)、『種まく人』『詩集 美しいとき』(亜紀書房)、『詩と出会う詩と生きる』『14歳の教室 どう読みどう生きるか』『考える教室 大人のための哲学入門』(NHK出版)など。
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中山智香子『学びのきほん 大人のためのお金学』
¥770
新刊書籍 NHK出版 2023.7.26 112ページ A5判 お金って何?――子どもに聞かれて、どう答える? 現金にクレジットカード、「Pay」から「仮想通貨」まで、お金のあり方が多様化する現代。2022年からは「お金のリテラシー」を子どもに身につけさせるために、中学と高校で「金融教育」が始まった。しかし、学校でお金の授業を受ける機会がなかった大人は、どれだけリテラシーを身につけているだろうか。お金はどのように誕生したのか。資本主義の暴走で生まれた「お金主義」とは。その歴史をザックリたどりながら「市場」「資本」「投資」など数々の必須知識を身につける。「お金は自由に創造できる」「上手に増やそう、は恐ろしい」……お金の本質を知ることができれば、今の常識がくつがえる。子どもに教えたくなる新しいお金の教科書。 中山 智香子(著) 1964年、神奈川県生まれ。経済学者、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専門は経済思想史。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学、ウィーン大学大学院経済学研究科博士課程修了。著書に『経済戦争の理論 大戦間期ウィーンとゲーム理論』(勁草書房)、『経済ジェノサイド フリードマンと世界経済の半世紀』(平凡社新書)、『経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史』(講談社現代新書)、『ブラック・ライヴズ・マターから学ぶ アメリカからグローバル世界へ』(共編、東京外国語大学出版会)など。NHK100分de名著「forティーンズ」(2022年8月)では、バルファキス『父が娘に語る経済の話。』の解説を担当。